昨日までは、憧れの先輩だった。
明日からはセフレになっちゃった。
本当にすごいことなんだ。
だって、先輩は、奥菜恵に似ている美人で仕事もできる人。
そんな彼女とセフレになってしまうなんて・・・
でも、それには理由がひとつだけある。
僕が臆病だってこと。
臆病だから、同じ職場の憧れの先輩をセフレにできた。
きっかけは、ウーロン茶。
「ついでにウーロン茶、買ってきてくれる?」
この一言がセフレへの第一歩だったんだ。
あとは、あれよあれというように、彼女は僕に好意を抱いてしまった。
自然と「抱いて欲しいの・・・」と思ってもらう。
そうなるように、ひとつひとつ行動しただけなんだ。
僕のふだんとそれほど違わない行動、
まったく不自然さがない行動が実は、
彼女が僕に恋してしまう状況をしっかりと作ってくれる。
最後はラブホで、いままで見たことが無い妖艶な彼女の顔が見れる。
セックスに持ち込むパターンを着実に実行するだけ。
僕が自信があるのは、臆病なこと。
もし、変な気持ちを持っていることが彼女にばれて、
仕事場での対応がおかしくなってもらっては困る。
そんなことを考えてしまう臆病者だから、
普通の会話だけでセックスに持ち込みたい。
その結果、
あっと言う間にホテルに行って、
その後はセフレになってしまう。
オートマティック・セフレっていうのは、
女の子が抱かれてもいいかも、
と思うシチュエーションを作り出す脚本。
女の子って、ドキドキしたいと思っているんだよね。
だから、彼女にドキドキが起きる脚本とおりの行動をしてもらう。
あなたは、脚本では、脇役として参加する。
最初はね・・・
そして、最後は主役の彼女の相手役になってしまう。
そんなことが自動的に起きるから、オートマティック・セフレ。
すっごく期待している恋愛マニュアルなんだ。
だって、ちょっと出てくるウーロン茶の話。
あれはとんでもない暗示手法なんだ。
ラベル手法っていう暗示法は僕も知ってはいた。
どんな暗示なのかというと、その人にラベルを貼ってしまうと、
そのラベルに従って、人は動いてしまうって方法。
僕が読んだカウンセラーさんの本には、不眠症の女性の話として出てきた。
ある女性がこんな相談をしてきた。
「不眠症になってしまって、眠れないです。
となりに主人も寝ているから、寝られなくて困っています」
まぁ、ありがちな相談なんだけど、そのカウンセラーの答えはこう。
「あなたが寝られないとご主人の眠りが浅くなって、
仕事に影響していると思われます。
そこで、寝られないのは仕方ないですが、
ご主人には寝ていると思わせてください」
そう言って、寝たふりをするように指導した。
その結果、彼女の不眠症はどうなったかというと。
完治してしまうんだ。
元々、彼女が寝られなかったのは、
不眠症というラベルを自分で貼っていただけ。
「不眠症だから眠れないです」
と、自分に自分で暗示を掛けていた。
それを、寝たふりという指導ではがしたら、簡単に不眠症ではなくなる。
ラベルってそういう効果があるんだ。
人というのは、自分が貼ったラベルにしろ、
人が貼ったラベルにしろ、そのラベルに当てはまるように行動してしまうもの。
事件を起こす子供に多いのが、優等生っていうラベル。
優等生という行動をするために、自分の思ったとおりにできない。
だからストレスがたまって、それが爆発して事件を起こしてしまう。
ラベル効果って怖いものなんだ。
ただ、僕はラベル効果を知っているし、その効果を信じてはいた。
でも、それを恋愛につなげる方法が見つからなかった。
それをやったのが、平井さん。
なんと、ウーロン茶を使って女の子にラベルを貼って、
そのラベル効果で別のラベル、「この人に恋しているかも」って
ラベルまで貼っちゃう。
ヤバクない?この方法。

