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女の妄想実践編(2)

キャバ嬢のなつみちゃんに、
視線を使った、気持ちの読み取り方を教えてみた。

もうひとり、僕のテーブルについた女の子に、
実際使ってみたら、「あ、すごい」って喜んでもらっちゃった。

うふふ。
これで、まずはアドバンテージ。

今度は、なつみちゃんを妄想させるにはどうしよう・・・って考えたいたら。

「なつみちゃん、お願いします」

黒服さんが呼びにきちゃった。
せっかく、うまくいきかけていたのに。

こういう時は、あせらず、対策を練る。

あ、なつみちゃんは指名しておいたから、
戻ってくるはずなんだ。

そこで、いない間にちょっと下準備。

まずは、残った女の子にこんなことを言う。

「なつみちゃんて、感じいい娘だね」

「ええ、人気あるんです、彼女」

「あ、やっぱり。はまる男、多そうだね」

「うふふ」

「そういう僕もはまってしまいそう」

こんな会話をする。

話の中心は、なつみちゃんのこと。

いないときに、彼女の話をする。
これって、効くんだよね。
なかなか。

彼女が戻ってきたとき、
ふたりが仲良くなっている。

そうなると、彼女の気持ちがクールダウンする。

ところが、いないときに、彼女の話しかしないと、
戻ってきたとき、彼女に対して協力をしてくれる。

明確になつみちゃんファンだと分かっているからね。

そうなると、後が簡単だから、
なつみちゃんの話だけをしていた。

おっと、そうじゃない。

ひとつだけ。
なつみちゃんの妄想を生み出す種も準備しておいた。

それが、この会話。

「なつみちゃんが帰ってきたら、やって欲しいことがあるんだ」

「なになに?」

「僕が、ほら、分かるでしょ、って言ったら、
うんうん、わかったぁ、って言ってね」

「あ、さっき、なつみちゃんが言っていたように、ね」

「そうそう」

「面白そう」

こんな下打ち合わせをしておいて、
なつみちゃんが返ってくるのを待つ。

「お待たせでしたぁ」

「待ってよん」

ま、最初は普通にお話をする。

「なつみちゃんって人気あるんだね」

「そんなことない。今日はたまたまなの」

なんて話をちょっとして、いよいよ、仕掛けをする。

「ちょっと、なつみちゃんに聞いてもいいかな」

体を彼女の方に向けて、真剣な顔で言う。

「うん」

「あのさ。正直に答えて欲しいんだけど・・・
恋人っているのかな?」

「えっ、いないよ」

ここで表情をいきなり崩して、もうひとりの女の子に言う。

「分かった?」

「分かった、分かった!」

「でしょ、でしょ・・・なかなか使えると思わない?」

「ええっ、何?何?」

「ただの心理読み取りテスト。分かりやすいでしょ」

「うん」

「ええっ、何が分かるの?気になるっ」

うふふ。
妄想作戦成功。

なつみちゃんは、何をされたのか気になって仕方ない。

なんだろう。
どんな表情をしたんだろう。

そんなことを考えてしまうんだ。

今度は、なつみちゃんひとり対僕ともうひとりの女の子って関係にする。

すると、こっちのグループはふたりで喜んでいる。
何か分からないけど、なにかされた。

ちょっと不安で気になる。

この状態で、その不安を無視して話つづける。

すると、自然に妄想がどんどんと広がってしまう。

妄想っていうのは、別に直接、あなたが関係することでなくてもいい。

この場合は、「何をされたんだろう」って妄想が入る。

これだけで、なつみちゃんはいろいろ考えて、
テンションがあがって、気持ちがハイになっていく。

その状態を作った僕に対して、関心って気持ちを持ってしまう。

妄想ついでに、なつみちゃんにもうひとつ、
妄想をさせる仕掛けをしてみた。

その話は、次の号で。