四月になって新入社員の女の子に気になる子がいるとしたら、
ただ見ているだけではなく、
積極的にアプローチするのではなく、
知らず知らずの間に同僚の誰ひとりに気づかれることなく、
彼女から惚れさせたいと思うのなら・・・
「ごめんなさい、その日は用事があって・・・」
デートをして、告白・・・そう思ったいたのに、いきなり拒否。
勇気をふりしぼって誘ったのに、ぜんぜん脈なし。
「あー、僕って彼女から見たらどうみえるんだろう」
つらい・・・気持ちが伝わらないというのは、本当に辛い。
なんかならないのか・・・だって、初めて本気で好きになった女の子。
新入社員として、研修で三月中ごろから来ている彼女。
正式配属は、営業部だということで、
来週から別のフロアーに行ってしまう。
時間がない・・・どうしよう・・・なんとかデートに誘いたいけど。
ダメでした・・・たしかに彼女、新入社員の中ではとびっきり。
かわいい感じの女の子で、その上、誰とでも明るく接してくれる。
彼女を恋人にしたいと思っている男、知っているだけで5人もいる。
でも、そういう男達って、本気じゃない。
彼女の前は総務の女性だったし、受付嬢にもちょっかいを出している。
そんなかわいければ誰でもいい男なんかより、一途な僕の方が・・・
「やっぱり町田さん、無理ですかね」
どうしても恋人にしたくて、町田さんに無理だとは承知で相談してみた。
すると、「簡単にあなたにぞっこんになる方法を教えてあげよう」と
すごい裏技を教えてもらった・・・でも・・・でも・・・
「おい、何やっているんだ」
うわぁー、すげーやな奴・・・そりゃ、仕事中におしゃべりしている彼女。
よくないと言えばよくない・・・
でもさ、そのくらいめくじら立てることない。
それなのに、ちょっとした彼女の問題をいちいち取り上げて、怒る。
すげーやな奴がいる・・・それは、「僕」。
本当にこんなことで彼女の気持ち掴めるのかな。
その上、「ええっー、そんなこと、するの?」と
町田さんに聞きなおしたぐらい
すげーワルい男のやることをしなければいけない僕。
「彼女のこと、好きで好きで仕方ないんでしょ」
と言われたら、本当に効果あるかどうか、というより、
どう見ても嫌われる
でしょ、そんなことをしたら、
ということをやるように指示されてしまった。
「青木さんって、すごく怖い人だと思ってた」
彼女が語ってくれた最初の私は、この一言だった。
そう、念願の彼女とデートした夜、彼女が言った。
その後続いた言葉は、もう彼女が私にほれていると確信が持てる話だった。
「もうすこしで終電だね」
僕はドキドキして、この言葉を言った。
もちろん、帰るって言うんだろうな・・・えっ、まだいいの?
彼女は終電が終わっても、僕と一緒にバーで飲んでいる。
そう、今夜はふたりきりですごすということ。
僕はタクシーを呼んでもらい、ダメ元で予約していたシティホテルへと
彼女を連れていった。
こんなことが本当に起きるんだ。
ワルな男、それが奇跡とも言える彼女の心に楔を打ち込んだ瞬間。
恋って、本当に経験が少なくて、わかりづらいとばかり思っていたけど、
たったふたつ、普段の自分と間逆な行動をするだけで、恋が起きてしまう。
この不思議な方法をあなたにも知って欲しくて・・・

